2012年4月16日月曜日

地域医療・在宅ケアを困難にしているもの

昨日「医(いや)す者として」という映画の試写会&トークイベントに行ってきました。
「若月賞」で有名な若月俊一氏と佐久総合病院のドキュメンタリーです。
映画の前半は 若き若月医師が赴任した時代と当時を知る人々の映像が中心で 貴重なアーカイブです。
ところが後半に入ると一転 歯切れが悪くなります。
現在の佐久総合病院そして地域医療(農村医療は死語?)・在宅医療の課題が語られますが 解決の方向性はもちろん その背景さえ一般の観客に伝えられることはありません。
それほど重い困難を背負っているのは若月医師の遺産を活かしきれない病院だけのなのでしょうか それともこの時代に生きる私たち全員なのでしょうか。
トークイベントは 作家の大野更紗・一橋大学大学院社会学研究科准教授の猪飼周平・佐久総合病院にも勤務する藤井博之の各氏です。
学生の参加者の「『地域の民主化なくして医療の民主化はない』という若月氏の言葉の意味が分からない」という発言に マルキシズムや運動・闘争といった言葉や実態が「歴史」になりつつあることを実感させられました。

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