2011年3月13日日曜日

できることを身近なところから

東京でも まだ余震が続いています。
未曾有の震災といえます。17年前大阪で「阪神・淡路大震災」に遭ったことを思い出しています。
アメリカのメディアも 日本だからこそ これだけの被害で済んでいる というエールを送ってくれています。
そんな今だから 福祉・介護・医療に携わるみなさんの力が必要です。
なにも 被災地へ入ることだけが求められているわけではありません。
職場はもちろんですが みなさんの周りに援助が必要な人がたくさんいるはずです。
ぜひ 近所の人やお知り合いの人・出会った人などなど 身近な場所や近くの方へのケア・援助をお願いします。
地域とそれを支える人の力が いま必要です。

2011年3月7日月曜日

規制仕分け「看護師1人からの開業」を認める

昨日実施された「規制仕分け」において検討された「訪問看護ステーション開業の規制緩和」は「一定の要件の下で看護師1人からでも開業できるように規制を緩和すべきだ」という結論となりました。
9名の仕分け人(評価者)中8名が 現在の訪問看護ステーションの開業要件である2.5人の人員基準を見直すよう求めました。
厚生労働省は 現行基準の設置理由について「サービスの安全性・安定性の担保」と「小規模事業者の収益性の低さ」という従来どおりの説明行いました。
これに対して仕分け人からは「医師の指示やケアマネジャーの依頼がないと訪問看護サービスが供給されないため1人開業をすることによって劣悪なサービスが提供されることはない」「安全性は 医師やほかの事業所との連携で確保できるのではないか」という至極まっとうな意見が出されました。
最終的には「1人でも訪問看護ステーションを開きたいという意欲のある看護師は多いのに 一律に認めない正当な理由は見あたらない」という意見に集約された形になりました。
これまで利用者のために活動を行ってきた看護師たちの主張が公の場で認められたことは たいへん大きな意味があります。
これを契機に 無意味な規制が撤廃され 国民の利益に資する医療や介護が提供される第一歩となることを期待しています。
また「『一定の要件』が過大なものとなって 実質的に規制が続く」ということがないように よりよいサービス実現のための歩みを これからも緩めないでもらいたいと願っています。

2011年3月3日木曜日

規制仕分け「看護師1人からの開業」の是非を議論

3月6・7日の両日 行政刷新会議の「規制仕分け」が開催されます。
政府は規制改革を「新たな成長の起爆剤」と位置づけ 行政刷新会議で検討を進めてきました。
「規制仕分け」は 国の規制や制度の是非を公開で議論するという政府・行政刷新会議の目玉施策です。
見直しを検討すべき規制・制度として8分野・約250項目が洗い出されていましたが 先日環境・農業・医療の3分野を柱に重点12項目が選定されました。
「EV(電気自動車)向けの急速充電器の設置基準緩和」や「一般用医薬品のネット販売規制の緩和」とならんで「看護師1人からの開業」が選定されました。
常勤で2.5人の看護師を置く必要がある訪問看護ステーションの人員基準を緩和し 看護師1人からでも開業できるようにすれば 訪問看護サービスの供給不足解消の切り札になると考えられたためです。
「住み慣れた地域や自宅で最期まで生活し続けたい」という市民の希望は「地域包括ケア」の基本でもあります。
改革サイドの参考人には 看護師の開業基準緩和を訴え続けてきた菅原由美全国訪問ボランティアナースの会キャンナス代表/開業看護師を育てる会理事長が選ばれました。
6日の日曜日10:30~12:00に東京都品川区のTOCビル13Fでの実施が決定しています。
インターネットライブ中継も予定されています[詳細は規制仕分けHP http://www.shiwake.go.jp/ ]。
「パフォーマンス倒れ」と揶揄されないよう「外部性」と「公開性」という本旨にのっとり 開かれた議論が展開されることを望みます。